【アウトソーシングほっとニュース】毎年11月は「キャリアマンス」、「人材開発促進月間」です
11月23日は勤労感謝の日でしたね。勤労感謝の日は、昭和23年の祝日法制定当初から設けられている国民の祝日で、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日です。
ところで、勤労感謝の日が制定されている毎年11月は「キャリアマンス」、「人材開発促進月間」に設定されています。また、11月27日には「グッドキャリア企業アワード」の表彰式が開催されます。
キャリアマンスとは
すべてのキャリア支援職が所属団体・領域を超え、「自律的なキャリア形成」が当たり前となる社会の実現を目指して社会課題に立ち向かい、チェンジエージェントとしてキャリア支援職が一丸となって輪を広げる特別な月間です。毎年11月に、様々な活動を知る機会を提供しています。
キャリアマンス2024のテーマは「働くと生きるを考える」 で、キャリアコンサルタントのみならず社会全体で“働くと生きる”を考えていきます。
人材開発促進月間とは
1970年にアジア初の「第19回技能五輪国際大会(国際職業訓練競技大会)」が我が国で開催されたことを記念し、その開会式が行われた11月10日を「技能の日」、11月を「人材開発促進月間」と定めています。期間中、国や都道府県などでは、「卓越した技能者(現代の名工)」の被表彰者の報道発表など日本経済を支える技能や職業能力の意義等をアピールする催しが行われています。
グッドキャリア企業アワード2024
厚生労働省では、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取組を行っている企業を表彰し、その理念や取組内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的に「グッドキャリア企業アワード」を実施しています。
「グッドキャリア企業アワード2024」受賞企業は、「大賞」(厚生労働大臣表彰)に5社、「イノベーション賞」(厚生労働省人材開発統括官表彰)に10社が決定、表彰式はシンポジウムと同時開催で、11月27日(水)13時30分から行われます。審査総評や基調講演、受賞企業などによるパネルディスカッションも実施されますので、ぜひ自社における従業員のキャリア 形成支援のご参考にしてください。
キャリア支援
「キャリア」とは、一般に経歴、経験、発展、さらには関連した職務の連鎖等と表現され、時間的継続性を持ったものとしてとらえられています。また、キャリア形成とは、このようなキャリアの考えを前提として、個人が職業能力を作り上げていくこと、すなわち、中・長期的な目標(職業生活設計)に即して行われる職業 訓練・教育訓練や実務経験の積み重ねといえます。
そして、「キャリア支援」とは、従業員のキャリア形成に大きな影響を与える企業が、従業員に対し、人材育成方針の明確化、キャリア形成支援体制の整備、キャリア形成の動機づけ、能力 開発機会の提供、評価・人事等への反映、さらに、これらを支える職場環境の整備等を行うものとしています。
従業員の職業生涯の長期化、産業・職業構造及び事業活動の変化、急激な技術革新などが進んでいます。そうした中で、従業員にとって、雇用の安定を図りつつ、自分が目指す職業人として成長していくためには、中・長期的視点からのキャリア形成に主体的に取り組み、求められる職業能力と自分自身が持つ能力との間にミスマッチを起こさないようにしていくことが 必要となっています。 また、企業にとって、厳しい競争環境の中で、経済社会のニーズに応え、発展していくためには、中・長期的な経営方針・ビジョンに対応して、人を育て、人が育つ活力ある組織づくりが必要であり、その取組として従業員の自律性を生かしたキャリア支援が重要です。 このように従業員のキャリア形成とそれを支える企業のキャリア支援によって、企業もそこで働く従業員もともに成長できる関係が求められています。
スキルアップとキャリア形成の支援策
厚生労働省では、働いている方やこれから働こうとしている方が、スキルアップやキャリア形成をしていくための様々な支援策を用意しています。
働きながらスキルアップしたい方へ
●教育訓練給付金制度
●ハロートレーニング(在職者訓練)
●求職者支援制度
自身のキャリアを見直したい方へ
●キャリア形成・リスキリング推進事業
●ジョブ・カード
●job tag(職業情報提供サイト)
詳細は、こちらのリーフレットをご覧になってください。
教育訓練給付金の拡充
教育訓練給付制度は、働く人の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
令和6年10月1日以降、厚生労働大臣が指定する特定一般教育訓練及び専門実践教育訓練の受講を開始する方について、教育訓練給付金の給付率を引き上げる改正が行われています。詳しくは、以下のリーフレットをご確認ください。
・特定一般教育訓練給付金
・専門実践教育訓練給付金
社会保険労務士法人エスネットワークス
特定社会保険労務士M・K
事業会社での人事労務キャリアを活かし、クライアントの労務顧問を務めている。労働法をめぐる人と組織に焦点を当てる「生きた法」の実践をモットーとし、社会保険労務士の立場からセミナーや講演を通して、企業に“予防労務”の重要性を呼び掛けている。日本産業保健法学会会員。