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【アウトソーシングほっとニュース】月給制・時給制もこれでOK!給与計算の基本ルールと具体例

給与計算は、従業員の働きに見合った給与を正確に算出するために不可欠な業務です。しかし、月給制や時給制といった給与体系によって計算方法が異なるため、迷いやすいポイントでもあります。本記事では、月給制時給制の基本ルールと、具体例を交えて給与計算の方法を詳しく解説します。

月給制の基本ルールと計算方法

1. 月給制とは?

月給制は、1か月単位で給与が固定されて支払われる制度です。一般的に正社員や契約社員に適用されることが多く、基本給に加えて諸手当(役職手当、通勤手当など)が含まれることが一般的です。

特徴は以下の通りです:

  • 毎月固定の金額が支払われる(勤務日数や時間に左右されない)
  • 勤怠に応じて欠勤控除遅刻控除が行われる
  • 残業代は別途計算する必要がある

2. 月給制の給与計算式

月給制の給与は、基本的に以下の計算式で算出します。

給与総額 = 基本給 + 各種手当 - 控除額

控除額には以下が含まれます:

  • 健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料(社会保険料)
  • 所得税・住民税(税金)
  • その他会社独自の控除(社員貸付金返済など)

3. 月給制の具体例:欠勤控除がある場合

【前提条件】

  • 基本給:30万円
  • 所定労働日数:20日
  • 欠勤日数:2日

【計算方法】

  1. 1日の給与を算出
    基本給 ÷ 所定労働日数
    → 300,000円 ÷ 20日 = 15,000円

  2. 欠勤控除額を計算
    1日の給与 × 欠勤日数
    → 15,000円 × 2日 = 30,000円

  3. 支給額を算出
    基本給 - 欠勤控除額
    → 300,000円 - 30,000円 = 270,000円

この支給額に各種手当を加え、控除額を差し引いた金額が「手取り額」となります。

時給制の基本ルールと計算方法

1. 時給制とは?

時給制は、働いた時間に応じて給与が支給される制度です。アルバイトやパート、派遣社員に適用されることが多く、以下のような特徴があります:

  • 実働時間に応じて給与が支払われる
  • 残業や深夜労働には割増賃金が適用される
  • 勤務時間が少ない場合、収入が減少するリスクがある

2. 時給制の給与計算式

時給制の給与は、以下の計算式で算出します。

給与総額 = 実働時間 × 時給 + 各種手当 - 控除額

控除額は月給制と同様に、社会保険料や税金が含まれます。

3. 時給制の具体例:残業がある場合

【前提条件】

  • 時給:1,200円
  • 実働時間:160時間(1か月)
  • 残業時間:10時間
  • 割増率:25%(通常残業)

【計算方法】

  1. 通常労働分の給与を計算
    時給 × 実働時間
    → 1,200円 × 160時間 = 192,000円

  2. 残業代を計算
    時給 × 割増率 × 残業時間
    → 1,200円 × 1.25 × 10時間 = 15,000円

  3. 支給額を算出
    通常労働分の給与 + 残業代
    → 192,000円 + 15,000円 = 207,000円

これに各種手当を加え、控除額を差し引くことで手取り額を計算します。

月給制と時給制の違いを比較

項目月給制時給制
計算基準月単位で給与が固定される時間単位で給与が変動する
メリット安定した収入が得られる実労働時間に応じて柔軟に収入を得られる
デメリット欠勤や遅刻で控除されることがある勤務時間が少ないと収入が不安定になる
主な適用者正社員、契約社員アルバイト、パート、派遣社員

残業代や深夜手当のポイント

月給制・時給制どちらの場合も、残業代や深夜手当の計算が必要です。以下のルールを守りましょう。

  • 通常残業:割増率25%
  • 深夜残業(22時~5時):割増率50%
  • 法定休日出勤:割増率35%

給与計算の際、割増賃金の適用ルールを守ることは法令遵守の観点から非常に重要です。違反すると罰則を受ける可能性があるため注意が必要です。

給与計算の効率化ポイント

給与計算は正確性が求められる一方で、手作業ではミスが起こりやすい業務です。以下の方法で効率化を図りましょう:

  1. 給与計算ソフトの活用
    多くの給与計算ソフトは、残業代や控除額の計算を自動化でき、業務効率を大幅に向上させます。

  2. 専門家へのアウトソーシング
    社労士法人や給与計算代行サービスを利用することで、法改正への対応やミス防止が期待できます。

まとめ

月給制と時給制では、給与計算のルールや方法が異なるため、それぞれの特徴を理解し、正確に計算することが大切です。特に、残業代や深夜手当の計算ミスは従業員とのトラブルや法的問題を招く可能性があるため注意が必要です。

給与計算で不安を感じる企業のご担当者様、効率化を検討している企業のご担当者様は、ぜひ社労士法人エスネットワークスにお問合せください。


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